ご家族、ご友人の方へ

とにかく患者さんは入院生活を送るだけでも辛いです。ご家族、ご友人の方のサポートがあると患者さんは本当に助かります。
ただ、愚痴や文句を言われても言い返さず、静かに聞いてあげてください。

●「がんばれ」と言わないこと
これはよく言われました。どんなに気持ちが強そうな人でもこの病気になるとかなり繊細になります。
入院していることや、治療を受けている自体もうがんばっていますから、安易に口にしないようにしてください。
自分はラグビーというスポーツ柄、OBの方に「お前ががんばらないと治らないぞ」といわれましたが、そんな簡単な病気ではありません。
（後日お会いした時には「よくがんばったな」といってもらったのでちょっとうれしかったですけど）
本人が言う分にはいいですが、あまり病気のことについて口に出さないようにしましょう。

●お見舞いについて〜家族編〜
なるべく常についてくれる人が一人でもいてくれると助かります。
常にといっても昼から夜の面会時間内くらいですけど。昼は看護師さんに相談したら面会時間外でも入れる場合があるので相談してみましょう。
僕の場合は13時から18時くらいまで母にいてもらいました。20時まで面会時間なのですが、父の食事もあるのでやむをえずということだったみたいですが。

●お見舞いについて〜友人や同僚、先輩後輩など〜
お見舞いに持っていくものは何がいいかわからないと思います。とりあえずダメなものを挙げておきます。
・植物・・・定番ですけど、血液内科の患者さんは免疫力が低下しているので植物はNGです。ナースステーションで100％とめられます。
・グレープフルーツ・・・グレープフルーツには薬の作用を大きくしてしまう成分があるのでNGです。基本的に果物はやめておきましょう。
・生もの・・・まぁ持ってくる人はほとんどいないと思いますが、免疫力が低下しているのでダメです。
ちなみに、プラモデルを渡されたことがありますが、ダメというか、手を傷つけてしまうのも良くないのであまりよくないです。

持ってくるといいものとしては、食べものは基本的にいらないのですが、食べ物ならお菓子ですね。個包装されたものだと更にいいと思います。
まぁその他本か雑誌あたりですかね。自分の場合は本は嫌いなので雑誌の方が良かったです。
まぁ、何回も来る予定のある人は一度だけ渡して、持ってこないというのも手です。今はメールという便利なものもありますから、聞いてみるのもいいかも。


次に、面会時間ですが、30分〜1時間くらいでしょうか。
患者さんは寂しいですから長くいて欲しいという気持ちもありますし、折角来てくれたのに帰れというのも失礼だという思いもあります。
白血病の患者さんは思ったより元気そうに見える場合がありますが、実際はとても疲れやすいです。
まぁ大体30分〜1時間が常識的範囲だと思いますけど、長くいてくれる人も多かったので念のため書いておきます。

あと、面会は事前に連絡をもらえると非常に助かります。サプライズも勿論うれしいのですが、体調が悪いとお互いに悪いですから、せめて前日には伝えてもらえるといいと思います。

●患者さんとお付き合いしてる方や配偶者の方へ
自分はいなかったので関係ありませんでしたが、よく聞くことのある話です。
特に彼氏が病気のパターンだと多い話です。
彼氏が病気で、愚痴ばかり言うし、どうすればいいのかわからないので別れるということ。

まぁこのパターンに限らずの話ですが・・・
ただでさえ別れ話はダメージが大きいですから、病気の時に別れられるのは本当に落ち込みます。なるべくなら別れないであげてください。
というかこういう事態も覚悟して付き合うべきだと思います。
何をすべきかわからない、ということですが・・・何もしなくていいです。ただそばにいてあげてください。孤独感を少しでも和らげるのがあなたの役目です。
愚痴を言っても一番最初に言ったように何も言い返さずに聞いてあげてください。

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